この本を読んだのは三十歳前後の頃だろう。過日、マゾッホの「毛皮を着たビーナス」を再読したので、この作品ももう一度読んでおこう、そう思った次第だった。 「イマージュ」 ジャン・ド・ベルグ著 行方未知訳 角
ジャン・ド・ベルグの「イマージュ」再読
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この本を読んだのは三十歳前後の頃だろう。過日、マゾッホの「毛皮を着たビーナス」を再読したので、この作品ももう一度読んでおこう、そう思った次第だった。 「イマージュ」 ジャン・ド・ベルグ著 行方未知訳 角
確かに秋めいてきた。といって、もう九月の終わりに近づいたのだけれど。 きょうも、日曜日の朝は芦屋浜の雑草を抜いていた。バカの一つ覚えだろうか。もちろん雑草だけではなく、その周辺に散らばったタバコの吸いガラ、捨てられた
きょう未明、二時過ぎに帰宅。昨夜もスナックで、さまざまな物語が酔客の口もとから流れ出た。男と女と。さまざま。統一理論や統一見解は崩壊した。彼、彼女の常識に毛が生えたような表側の話ではなく、裏側だった。個別の、アナーキー
この著者の作品は、「残酷な女たち」という中短編集を読みその読書感想文を去年の9月5日の芦屋芸術のブログに投稿している。興味のある方は参考にして欲しい。 「毛皮を着たビーナス」 ザッヘル・マゾッホ著 種村
誰もいない庭が 頭の中に浮かんでいる 物音もなく 移動していく ひっそり 頭の東から 西へ 庭は消えていた やがて 暗い泡に満たされて いっぱい 静かな泡に
この著者の長編幻想小説「死者の誘い」は今年の五月に芦屋芸術のブログに紹介している。このたび、同じ著者のこんな長編作品を読んだ。 「ムルガーのはるかな旅」 ウォルター・デ・ラ・メア著 脇明子訳 ハヤカワ文
まだら模様が、彼の眼前で、次第に形を成してきた。不思議なこともあるもんだ。全体がつぶつぶのシズクで覆われていたまだら模様の画面に、ひとつの形が、顔だ、顔、間違いない、あの人の顔が。 まだ生きているのかもしれない。なぜ
永井ますみさんから詩誌が送られてきた。 「リヴィエール202」 発行所/正岡洋夫 2025年9月15日発行 この詩誌は、十四人の執筆者が十五篇の詩作品、そのうち六人の方が六篇のエッセイ、
やはり日曜日の朝は雑草を抜いていた。いつも作業中、余計なことばかり頭に思い浮かべてしまうが、きょうはほとんど無心に雑草を抜き続けた。 あえて「ほとんど」と断っておいたが、というのも、雑草を抜きながら、私は「雑草」とい
きょうは午前零時過ぎに帰宅した。最近少し寝不足なので早く帰ることにした。それにしても昨夜、二軒目のスナックは見事だった。二人連れの女客と五人連れの女客が意気投合して、最後は大合唱。男客一人の私は呆然としてソファーに座っ
虫がいるのかもしれない。いや、そうに違いない。朝起きると腋の下や腰回りなどで、カユイ。カユクてタマラナイ。最近、そんな朝が、シバシバ。しばらく、腕組み。これでは、ダメ。オレの将来は暗い。Mはそう結論付けた。早めの対策が
芦屋芸術24号の編集・校正が出来ました。発行日は今年の11月1日です。本日、原稿をいつもお願いしているコーシン出版に送ります。内容は以下の通り。ご期待ください。尚、芦屋芸術の今年の出版はこれでオシマイ。芦屋芸術25号は
秋になれば 乱れ落ちている 生命の枯葉が あちら こちら 先生 汚泥の中に落ちて もがき苦しんで暮らしてるって そんな生物 いるって ほんとですか いい質問だね そんな生物は 結局 汚泥が好き
永井ますみさんから詩誌が送られてきた。 「現代詩神戸」290号 編集/今猿人・神仙寺妙・永井ますみ 2025年9月10日発行 今号は十八人の執筆者が二十一篇の詩作品、詩集評一篇、エッセイ
解がいくつもある場合があることを わたしは知らないわけではなかった むしろ 生活では各自それぞれ ほとんど無数の解があるのかもしれなかった 君の言う通りだ 確かにそうだろう だが それじゃあ こいつはトテモ不可解ではな
きょうは日曜日。朝八時からいつも通り、芦屋浜の清掃作業へ。 少年たちから大人まで、浜の周辺は賑わっている。駐車場には、芦屋市消防本部から消防救援隊の車両が一台待機している。いったい何が。 潮芦屋アクアスロン大会が本
昨夜、いつものようにスナックで遊んだが、二軒目で飲んでいると、以前ここでご一緒した女性が遊びに来た。再会。二人でおしゃべりをしたり、カラオケを楽しんでみたり。とにかく彼女の歌はプロ級で、若い時に芸能界に入っていたら、そ
力津耀子さんから詩集が送られてきた。 「記憶のジグソーパズル」 力津耀子著 発行所/さいけい舎 2025年8月15日発行 まず発行日を見てもらいたい。終戦記念日である。初めて出版する詩集
おそらく夢を見ていたのだろうか。だったら、どうして、こんなにも体が濡れているのだろう。頭髪から足の爪先までびっしょり。ぬるりん。肩や腰からいっぱいシズク垂らして。 魚は二十三匹いた。そんなに大きな魚ではなかった。全長
直樹一雄さんから文芸誌が送られてきた。 「ブーゲンビリア」第2章第4号 発行者/直樹一雄 2025年9月1日発行 五人の執筆者が十篇の詩、五篇のエッセイ、そして小詩集と小説を発表している
帰って来ないことは わかっていた 君にそんなお説教をされるために ボクはこのお話を語りかけたんじゃあない わかってくれ もう 絶対 帰って来ないって とても悲しいじゃないか 悲しすぎて 涙も出ないじゃないか
伊川達郎さんから文芸誌が送られてきた。 「風のたより」31号 発行所/風のポスト 2025年9月3日発行 今回は、三人の執筆者が、それぞれ詩、連載中の評論、それからエッセイを発表してい
きょうも芦屋浜の雑草を抜いていた。日曜日の朝、恒例の芦屋ビーチクラブの活動日。 雑草を抜いていると、仲間の女性から声をかけられた。彼女はいつもマメシバを連れて芦屋浜のゴミ拾いをしている。そのワンちゃんが私の体にすり寄
猛暑が続いていたが、今朝は少しだけ秋めいていた。少しだけ秋めいて、そんな表現をしたというのも、暑いには暑いが、時折、秋をしのばせるヒヤリとした風が吹きすぎていく。きのうの夜明け頃まで台風十五号の影響で雨が降っていたが、
後藤光治さんから詩誌が送られてきた。 後藤光治個人詩誌「アビラ」23号 編集発行/後藤光治 2025年9月1日発行 今号の「アビラ」はこういう構成をとっている。 まず巻頭に「ロラン語
あなたを喪ってから 昼は消えていた しかしそれは夜ではなかった より正確に言えば 未明に出てくるものだった
樹木に覆われているのだろうか。樹木のトンネルだろうか。そんな馬鹿な。待てよ。だったら、それとも、レンガとか、コンクリートだとか……外面を墨で固めたのだろうか、黒く細長い穴がずっと続いているが、いったい何で出来ているのか
振り返ってみれば 私は ずっと 夜を探りながら 生きてきた 夜という心を
喜びだけではない 悲しみが 生きる原動力になることがある 信じて欲しい