芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて その3

雲は にぎやかだ そう思うときもあり   雲は さびしい そう思うときもあった   雲は きれいなあ きょうはそう思った     *親水公園から、正午の空を撮った。

「臨床精神薬理Vol.25,No4Apr.2022」を読む。

 まったく個人的な理由だが、私は所謂「統合失調症」に深い関心を持っている。「芦屋芸術」のブログにもヤスパースやビンスワンガー、ミンコフスキーのこの病に関する論文の読書感想文を書いた。また、周知のとおり、ヘルダーリンやスト

親水公園にて

 空は  ひとりぼっちなのに  たくさんの雲を  受け入れている  とても不思議だった    *写真は、近所の親水公園で。炎天下の真昼、木陰から空を撮った。

芦屋の花火大会

 昨夜の七時四十五分から八時半まで、近くの芦屋浜で久しぶりに花火大会があった。このところ、毎年恒例だった花火大会がコロナで中止になっていた。  暗い空で破裂し散乱する豪華な火花を、道路の脇に座って、私は見あげていた。

スライスされたもの

 体は冷たくなっていた。  先ほどまではまだガタガタ震えていたのだが、ぴたりと静止したまま、カチカチ固くなっていた。また、絶え間なく刻む音がした。それは時計の秒針ではなく、刃物に似た鋭い先端がカチカチ固まってしまった体を

えっちゃん、カアカアが来たよ!

 雨中の食後、小半時くらいして、カアカアは我が家のウッドデッキまで遊びに来ました。きょうは亡妻えっちゃんの八年目の命日です。私は仕事を休んでいました。雨風をいとわず、カアカアは足を運んでくれました! えっちゃん、カアカア

カアカア、風雨の中で。

 強い風雨の中、午前十一時半ごろ、カアカアが来た。吹き飛ばされそうな傘を手に、庭の食卓に彼のご飯を置いた。うれしそうな眼でじっと私を見つめながら、顔を上下させて、彼はそれを食べていた。

「芦屋芸術十五号」編集・校正、終わりました!

 本日未明、三時過ぎに起床。表紙から作品、編集後記まですべてを見直し。若干の修正をして、「芦屋芸術十五号」の編集・校正を完了。ワードの原稿をPDFに変換して印刷会社に送ればもういつでも本に出来る。  ただ、七月に入って急

「お伽草子」を読む。

 ハイネの「ドイツ古典哲学の本質」で民話について言及されていたことは既に私はブログに書いた。また、それに触発されて先日読んだ岩波文庫の「日本昔ばなし」全三冊の流れの中で、さらに日本の民衆の考え方・感じ方を学ぼうと、この本

商店街

 商店街に来て気づいたことがある。  商店街には人気がない、誰もいない。さまざまな店が並んでいるが、看板が見当たらない。店名がわからない。何を営んでいるのか、どんな商売をしているのか、そもそも店を開いているのかどうか、ま

「芦屋芸術十五号」を出版します!

 「芦屋芸術十五号」を出版します。  発行予定日は九月二日です。  作品は以下の三篇です。     ・カアカアと、このひとときを(続)   ・原始の領域から   ・暗中を模索する その4    作品は

亀と白いキキョウ(続続)

 明日の予定だった庭の池の掃除を、今日することにした。明日は近所の親水公園の花壇の手入れ。おそらく十時前後からお昼の十二時を過ぎるだろう。この暑さではとても池の掃除まで手が回らない。手を出すと、倒れるかもしれない。熱中症