芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ガンジスまで

11月26日にインドに行ってきます。わずか8日間の旅ですが。 デリーからベナレスへ。数知れぬ死者が流れる河ガンジスへ。 ベナレスの陽の下に坐し 平伏して 印を結び ついに合掌に至る  

奈良

今夜で、10月も終わる。ご近所のK子さんから招待券をいただいたので、昼間、家内と二人で奈良国立博物館で催されている「第63回正倉院展」を見学に。月末の月曜日なのになんという人混み。 同じ博物館の「なら仏像館」にも立ち寄る

「芦屋芸術第4号」について

どうも評判が悪いらしい。ケバケバしい表紙からして、もっとシックにしなけりゃ……そういうご批判をいただいているらしい。 余談ではあるが、澁澤龍彦は小学生の頃、白地に黒の日の丸を書いて、担任の先生からこっぴどくおしかりを受け

インドに行ってきます

あしたから8日間だけインドにいます。いま、インドは乾季ですからホットな季節です。あとの季節はホッターかホテストです。じゃあ、さようなら 仏陀は 六年間 苦行して 苦行は虚しい 結局 苦行では悟れないと悟った つまり ダマ

高橋馨詩集「詩の途上で」の追記

大切なことを失念しました。 この詩集の発行者は以下の通りです。 発行所 港の人 神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-11-49 発行者 里館勇治 定価(本体) 2,000円 インターネットで検索すればすぐわかります。私の解説ではほ

高橋薫の詩集「詩の途上で」(続)

承前として、だがこんな調子で続けていっていいのだろうか、深夜、ベッドに仰向けに寝転がって、黒い天井を見つめ、僕は考えた。しかし熟考するには人生は余りに短い、ならばすべてよし! 僕は自分の背中に鞭打ち、立ち上がった。 第7

高橋馨の詩集「詩の途上で」(続々)

第11番目の詩「ワンルーム」 半年間契約した閉鎖空間で、発生する事件。 5年間書き続けた日記を読むために借りたワンルームに存在するのは、机、椅子、筆記用具、日記帳、コーヒーあるいは紅茶、読書用のスタンド、冷房、トイレ、電

芦屋芸術第4号

本日、芦屋芸術第4号が出来ました。今回は表紙を変えてカラーにしました。 これからもどんどん変わってもっと遠くまでいくでしょう。 つまり例えば吉本隆明風に言えば、 とほくまでゆくんだ ぼくらの好きな人々よ(吉本隆明「涙が涸

黒犬を見たり

僕等三人はレストラン「花屋敷」で遅い昼食。それから「花の島」に架かった橋を渡り、コスモスが綺麗な「大地の虹」を通り抜けて、「海のテラス」まで。 海は曇天の下、灰色にうねっている。 先程、「大地の虹」の辺りで四人連れ、若夫