芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「芦屋芸術第4号」について

どうも評判が悪いらしい。ケバケバしい表紙からして、もっとシックにしなけりゃ……そういうご批判をいただいているらしい。

余談ではあるが、澁澤龍彦は小学生の頃、白地に黒の日の丸を書いて、担任の先生からこっぴどくおしかりを受けた。

個人的に言えば、僕は評判が悪い方を好む。少なくとも評判の良い人たちの「良識」、それがすべてじゃないかと思いあがっている面々よりも。

どうやら岐路に立っているのか。もちろん誰でも生きている限り、何度も何度も所謂「人生の岐路」には立ってきたであろう。まあここらで「芦屋芸術」を廃刊するか。いや、待て、短気を起こすな、生ぬるい同人誌として何となく存続させていく方法もあるのでは。それともいっそ覚悟を決めて、韋駄天の如く唯独り御釈迦様の歯を求めて走り抜けるか、振り返ったら誰もいないけれど。

とにかく、存続させるなら、もっと評判が悪くならないといけないなあ、「芦屋芸術」という言葉が一個のイロニーとして完成するまで。