十月二十五日(火)午後零時四十五分、ジャックは永眠しました。二年余り前、ワイフを喪ったボクを、ジャックはずっと支えてくれていました。 きょう、朝の散歩で元気がなかったジャックが気になり、なぜか胸騒ぎがして、仕事を切り上
月別: 2016年10月
彼女を東京湾へ帰す
ボクのワイフが亡くなって二年が過ぎた。けれど、彼女の骨は我が家のダイニングの東窓の飾り棚に遺影とならべて、花々に彩られて置かれている。花の水替えがボクの日課になっている。そして、骨壷と遺影を挟んで、彼女がボクと同じ屋根
久しぶりに、「サルトル」を読む。
おおよそ五十年前後昔の話である。ボクが十代だった頃、カミュやサルトルに代表される、所謂「実存主義」がもてはやされた。しかし「実存主義」って、今ではもう限りなく死語に近づいているのだろうか。あの当時、カミュの小説「異邦人