脳が爆発する! 言葉が飛び散る‼
月別: 2021年4月
アンドレ・ブルトンの「ナジャ」再読
ずいぶん昔に読んだ本を、あらためて読み通してみたが、やはり、昔と変わらず、無知無学の私にはよくわからなかった。ただ、この本の著者がトロツキーに会ったのはアメリカに亡命した時ではなく、巻末の年譜によれば、一九三八年にメキ
足音
君と ふたりで 生きている時 ボクには 死の足音が聴えなかった
ボクの隣にヘビがいた
いまから六十年以上昔、関西の近郊都市にはあちらこちらに荒地があって、雑草に覆われ、雑木林が連なっていた。トカゲやヘビばかりか、さまざまな昆虫や鳥が人間の周りにたくさん住んでいた。両親とも仕事で家をあけていたから、幼年期
ブルトンの「シュルレアリスム宣言/溶ける魚」再々読
若い頃にこの本を図書館で借りて読んだ記憶があるが、今、思い出そうとしても、うすボンヤリして記憶に霞がかかっている。それから二十年余りたって、年齢でいえば四十三歳の時だが、おそらく梅田の旭屋か紀伊國屋だったろう、文庫本に
「致死量」の周辺にて
私はこの二、三日の間、かつてかかわった、もう三十年くらい昔の話だが、「KAIGA」という詩誌を再読・熟読した。かかわったといっても、ほんの一年くらい、それは一九九一年のお話だった。概略は、この間「芦屋芸術」のブログに書
「KAIGA」46号を再読する。
正確に言えば、私はこの詩誌が出た頃、四十二歳だった。この年齢帯前後で、私は金高義朗と深く付き合っていたのだった。いずれにしても、一切は消えてゆく。私が「神」より愛した女「えっちゃん」もとうに消えてしまった。死後に、せめ
「KAIGA」45号を再読する。
私は金高義朗とよく飲み歩いたりした記憶があるが、最初にどこで出会ったのか、闇に沈んでいる。ただ、この詩誌にこう書いてあるのを三十年の歳月を経て、あらためて読んだ。 「九一年の初春、とある例会で、彗星の如
「KAIGA」44号を再読する。
わずか一年余りだったか、それでも四十歳くらいだった私が極めて深く交遊した忘れがたい詩人、金高義朗という男のことだが、その頃、彼はいったいどんな詩を書いていたのか、何故か強く心の底からうながされて、もう一度私の眼前に再現
その時、黒い微粒子が
神経がちぎれて あふれた
詩は、―金高義朗に捧げる
詩は、他人と競争するものじゃない 言葉の品評会ではない 詩は、グループでなかよく書くものじゃない 言葉のなかよしクラブではない 詩は、ひとりで書くものである いや それも違う 詩は、向こうから
寄稿文芸誌「KAIGA」を読む。
原口健次さんが送ってくれた詩誌を三冊読んだ。 寄稿文芸誌「KAIGA」114号 2020年7月31日発行 寄稿文芸誌「KAIGA」115号 2020年11月30日発行 寄稿文芸誌「KAIGA」116
「草束」39号を読む。
山中従子さんから詩誌がやって来た。 「草束 39号」 発行者 岸和田市図書館友の会 詩の教室:編集責任者 ごとう早苗 2021年4月5日発行 この詩誌は、十五人の詩人の作品、十三人の同人
「芦屋芸術十三号」が出来ました!
「芦屋芸術十三号」が出来ました。三篇の作品で構成されています。 えっちゃんへの手紙 灰燼抄 詩画集 黒夢綺語 「えっちゃんへの手紙」で「連作えっちゃん」(仮題)全四作が完成しま
「風のたより22号」を読む。
伊川龍郎氏から雑誌が送られて来た。 「風のたより22号」 発行所 風のポスト 2021年3月 六人の人がさまざまな文章を書いていた。上原昭則は故郷の沖縄から高知の短期大学で苦学したときの
詩誌「リヴィエール「175号」を読む。
永井ますみさんから詩誌が送られてきた。 「リヴィエール175号」 発行所 横田英子 2021年3月15日発行 今号は、十六人の詩人の作品十八篇、谷本州子詩集「空を歩む」特集では、2020
脳の裂け目から出るもの
両耳から 吹き出した!
ジョージ・オー-ウェルの「一九八四年」再読
もうずいぶん昔のことだった。西宮図書館で借りた一冊の本の中に、近未来小説の傑作、ハクスリーの「すばらしい新世界」と、この作品が入っていた。もう五十年近くなるのではないだろうか。その作品をもう一度読みたくなって、新訳の文