芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

寄稿文芸誌「KAIGA」を読む。

 原口健次さんが送ってくれた詩誌を三冊読んだ。

 

 寄稿文芸誌「KAIGA」114号 2020年7月31日発行

 寄稿文芸誌「KAIGA」115号 2020年11月30日発行

 寄稿文芸誌「KAIGA」116号 2021年3月31日発行

 (編集発行人 原口健次/発行所 グループ絵画)

 

 寄稿している作家は三冊ともすべて、坂本達雄、理久創司、勝賀強、河野晋平、この四人である。このうち、河野晋平は物故の人である。私は三十年ほど昔、この詩誌を編集していた金高義朗と一時期深く交遊していて、彼に請われて「KAIGA」に作品を出した。その折、勝賀強、河野晋平、また、発行人の原口健次とも会っている。その関係で原口健次はずっとこの詩誌を私に送ってくれている。もうずいぶん昔の話だった。

 金高はどうしているのだろう。姿を消した。行方不明になったのだろうか。私の数少ない交遊録の中で、詩を極めて深く理解している男だった。数年前、一度だけ、メールをくれた。まだ会えない、そう言っていた。