芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

快傑ハリマオ8号

12月20日発行の快傑ハリマオ8号を一読した。 全体を見渡してとても賑やかな居酒屋の忘年会が目に浮かぶようだった。 特に「編集後記その他」は発行人がかつてやりとりしたさまざまなレターなどで織りあげた刺繍入りドテラ姿で、場

翻訳寸感

最近、エリオット選集第四巻(彌生書房昭和43年2月20日発行)に目を通していて、その274頁、上田和夫訳の「バートン・ノートン」でギリシアの哲学者ヘラクレイトスの引用を読んだ。 <ことば>は公共のものであるにかかわらず、

藤井章子の詩「夏祭り」

「すてむ51号」(2011年11月30日発行)の32頁から34頁まで。藤井章子の詩について。 第1行初頭「闇のはじまりに」、最終行末尾「土のそのしたにある土」。これら闇と闇の隙間に「夏祭り」は生成し、一瞬の賑わいを織りな

知井13号

「知井」は名古きよえの個人誌である。13号は平成23年10月25日発行。執筆者は名古きよえの他、山崎佐喜治の詩「ふるさと」、神田さよの詩「時の目」、名古忠行の詩「無題」、そして<心に残る詩>として相馬大の「キリハタリ ヒ