芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ダンテの「新生」

 なぜこの作家の作品を読み直そうと思ったのか、理由は二つある。  まず、過日読んだイヴリーン・アンダーヒルの「神秘主義」の中で、神秘主義詩人として高く評価されていたこと。  次に、二十代半ばで愛していた女性ベアトリーチェ

エックハルトの「神の慰めの書」再読

 先日、「エックハルト説教集」を読んでみたが、確か同じ著者の本がもう一冊あったはずだ、本棚を探して、それを抜き出した。    「神の慰めの書」 M・エックハルト著 相原信作訳 講談社学術文庫 昭和60年6月10

「エックハルト説教集」再読

 以前この著者の本を読んだのは、おそらくハイデガーがこの著者に言及していたためだったのか、その流れの中で読んだのだろう。  このたび、再読した。それは、先日読んだイーブリン・アンダーヒルの「神秘主義」という本に詳しく紹介

カアカアふたり、毎日。

 ここ一ヶ月余り、カアカアたちは、朝六時頃から午後四時頃まで、毎日五回くらいやってくる。カアカア「たち」というのも、いつもふたりで連れ立って、ご飯をオネダリにくる。我が家の庭のウッドフェンスに女ガラス、シマトネリコの枝に

イブリン・アンダーヒルの「内なる生」

 この著者の「神秘主義」という本を、私は数日前に読んだ。極めて興味深い内容で、神の愛から隣人愛へとあふれ流れる生命を、主にキリスト教の聖人達の言葉や実践を通して丹念に描いたものだった。同じ著者の本をもう一冊手にした。 &

イーブリン・アンダーヒルの「神秘主義」

 過日、ベルグソンの「道徳と宗教の二源泉」を読んだ時、この本が紹介されていた。早速、購入して読んだ。    「神秘主義」 イーブリン・アンダーヒル著 門脇由紀子 他訳 ナチュラルスピリット 2016年9月23日