芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

世界の詩集第十一巻「世界恋愛名詩集」

 この詩集は二千年以上にわたる西欧文化圏の詩人七十七名、計百二十五篇の恋愛詩のアンソロジーである。収録されている詩で最も古い詩は、ギリシアの詩人イビュコスの「春されば」で、おおよそ紀元前六百年ぐらいに成立した作品である。

ルカーチ著作集第二巻「小説の理論」

 この本をボクは十九歳の時に手にした。何故、手にしたか? この当時、マルクーゼも読んでいるから、所謂「フランクフルト学派」に興味を持っていたのか? 確かボクより三歳くらい年長で、フランクフルト学派を口にする男がいたが、こ

世界の詩集第十二巻「世界女流名詩集」

 この詩集が「世界の詩集」全十二巻の最終巻である。女流詩人五十四人が登場する。「女に生まれて」、「恋愛と結婚」、「あこがれ・孤独・別離」、「自然ー四季おりおりの詩」、「時と永遠」、「世界の苦悩ー平和への祈り」、以上、全六

ルカーチの「歴史と階級意識」

 ボクは共産主義者でもなく、また、現在、革命運動を実践しているわけでもない。だからこの著作をわかった顔をして批評するつもりはまったくない。その上、批評するにしても、ボクのような浅学の徒には意味不明の文章が多く、特に政治上