芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

星野元豊の「講解教行信證 化身土の巻(本)」 

「水俣がこんなに近いんですね。お寄りする前に水俣駅周辺を少しぶらぶらしました」 「山下さん、わたしは、あれには怒ってるんです」  ボクのような若造がこんな感慨を洩らすのは、失礼かもしれない。しかし、「怒ってるんです」と少

星野元豊の「講解教行信證 真仏土の巻」

「せっかくここまで来られたから、滝沢克己さんに会っていけばいいんだが、あいにく彼はドイツに行っているから……」 「滝沢先生……神即人、人即神の不可分・不可同・不可逆の原関係……この言葉を初めて知った時、震えました」  あ

星野元豊の「講解教行信證 信(続)証の巻」

 ちょうど四十年前、鹿児島県大口市にある大嵓寺の住職星野元豊師をお訪ねした理由は、ただ、一度でいいからお会いしたかった、それだけである。なにか、引力のようなものを感じていた。仄暗い座敷に対座して、ほとんど朴訥と言っていい