芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「芦屋芸術」の新しいホームページが出来ました!

 「芦屋芸術」の新しいホームページが出来ました。アドレスをお伝えします。  http://ashiya-art.main.jp/   きのうはボクの誕生日で、長男がプレゼントで作ってくれました。ぜひ、アクセスしてください

詩誌「布」四一号を読む。

 先田督裕さんから詩誌が送られてきた。    詩誌「布」四一号 2024年9月30日発行    五人の同人がそれぞれ一篇ずつ詩を発表、また、「ひとこと」の欄では昨年十二月に亡くなった太原千佳子の同人た

「現代詩神戸286号」を読む。

 永井ますみさんからこんな詩誌が届いた。    「現代詩神戸286号」 編集/今猿人・神仙寺妙・永井ますみ 2024年9月10日発行    この詩誌は十九人の詩人の作品二十三篇、書評一篇、自己紹介一篇

亀さん おやすみ

 数日前から寒くなって来た。冬。十二月十四日の土曜日に亀を冬眠させようと思っていたが、気がかりになって、きょうの十二時半ごろ、実行した。  体を洗って綺麗にして、腐葉土を入れたバケツに彼を置いた。来年の春までサヨナラ。楽

スマホでいいから

何かが足りない 足でもなかった 眉毛でもなかった 親指でも 中指でも 耳でもなかった   そうだ ぜひ 今夜 くちびるの 写真 送って ください どうぞ お願い スマホでいいから   どうぞ ねえ ど

「リヴィエール196」を読む。

 永井ますみさんから送られてきた詩誌を読んだ。    「リヴィエール196」 発行所/正岡洋夫 2024年9月15日発行    十三人の詩人が十六篇の詩を発表している。また、エッセイは五人の詩人がそれ

耳でさえ

 きのうは、疲れた。連日飲み歩き、あるいは、未明に起きてノートにさまざまな言語作品を書いてみたり、奇妙な絵を浮かべたり。そのノートを手にして寝室を出て、四時前後、ダイニングルームに座り、これらの作品をパソコンを開いて芦屋

芦屋ビーチクラブ その55

 金曜日の夜は友達と三人で飲み歩き、土曜日は午後一時前から二時ごろまで、渡り蟹やフグの白子などを肴に生ビールからシャブリの白ワインボトル一本を友達と二人で飲んでしまった。それから五時過ぎまで、二人でしつこく飲んでみたり、

YOUちゃん ボクを愛してくれるかい?

TON 誰かに聞かなきゃ いけないことが いっぱいあって どこから手を付けたら いいものやら 頭がキリキリまいして わからなくなってしまう どうしたらいいのでしょう   YOU とにかく トンちゃん 規則正しい

揺れ動く人体

揺れ 動き つぶつぶ 瘤状に凝固する 頭の中から 爪先まで   揺らめき 閃き 轟きわたる ものたち 頭から爪先まで すべて これら 瘤状になった揺れ動きを つぶつぶ症の波を   抱え込んだまま あな

サヨナラ YOUちゃん

最近 災害対策がうるさくなってきた 芦屋もその例外ではなかった 数年前 高潮によって芦屋浜周辺が床上浸水の被害まで出した 高潮対策が急務となった 防潮堤の改修工事は三年がかりで終わった 芦屋川沿いにあった地下街も埋め立て

ひとりだけのパーティー

 こんなはずではなかった。なぜこんな宴会場の円テーブルの片隅に座っているのだろうか。以前会ったような顔に取り囲まれているようで、よく見れば見知らぬ人々ばかりだった。こんなはずではなかった。こんな……  手持無沙汰で、左隣

YOUちゃんと満月ちゃん

トンちゃんは 毎朝 リンゴとバナナを食べている どちらも好きさ おかしい? バナナも好きだし リンゴも大好き どちらが好きなの そんな質問にゃあ 答えられっこないさ どっちも おいしいね うっとり だから 毎朝 両方とも

芦屋ビーチクリーン その54

 昨日、土曜日の午後一時からホテル竹園の三階飛鳥で、県立芦屋高校23期生同窓会に出向いた。百二十名近い参加者。私は学生の頃、学校の勉強が嫌いで、というより、自分が好きだ、そう思うことだけをやり続けて現在まで生きて来たので

亀とベサメムーチョ

 きのう夕方五時ごろから県立芦屋高校時代の友達と、私を入れて三人、居酒屋で落ち合った。あす竹園ホテルで県芦23回生の同窓会がある。まあ、その前夜祭なのか。  私は十五歳、中学三年の時から詩を書き、それまで少しやっていたク

「アントナン・アルトー全集1」を読む。

 この著者の作品はこの間、晩年の「神の裁きと訣別するため」など、そして中期の「ヘリオガバルス」を読んだ。引き続き二十代のこんな初期作品を読んでみた。    「アントナン・アルトー全集1」 現代思潮社 1977年

YOUは迷路だった トンちゃんだけの

最初から予感はしていた だから 闇と 赤提灯 紅と桃色のネオン これらの妖しい織物で  どこまでも錯綜し混乱している小路を 彼はさまよい続けた ここだ やっと 見つけた ここに違いない 地下商店街の脇道の奥 ほとんど崩れ

YOUの若い頃のお話です

トンちゃんになら あたしの両親のこと 話してもいい トンちゃんにだけよ あなたなら 見下げたり 笑ったりしないで じっと耳を傾けてくれる そうでしょ だから 話してあげる   父は 若い女が 母は 若い男が 大

不帰 YOUへ

変な店だとは思った とにかく 階段を下りて行った そこは 地下街だった いや 地下街というより 路地裏の狭い商店通り 商店といっても 見渡せば 果てしない 奥深い 安い飲み屋ばかりが ずらり 門前に赤提灯をぶら下げたり

亀と酒の日々

 酒は嫌いではないので、飲む機会が多いのは、幸せだと思っている。だけど、いつも土曜日にやっている亀の池の掃除は、週末の連チャンもあって、先送りすることになった。  その日はきょう。月曜日。平日の午前中は事務所に顔を出し仕

YOUからトンちゃんへの手紙

二匹のワンちゃん 亡くなったら あたし もうこの世に未練はないの いつ死んでもいいの   トンちゃん あたしには ニンゲンの愛なんて いらない   ニンゲンの 愛なんて あたしには 届かない わかって

芦屋ビーチクリーン その53

 最近、飲み歩くことが多くなった。きのうの場合、ある人と昼間から夕方六時過ぎまで、芦屋の打出近辺、三宮、引き帰ってJR芦屋付近で飲んで、食べていた。  従って、この頃は、その日の体調との勝負だった。ひょっとしたら、このま

YOUの領収書日記

トンちゃんね あたしのこと 領収書日記と呼んでね だって あたし 領収書 大好きなの あなたが あたしのために支払った領収書 お酒 お食事 化粧品 あしたの食材まで あたしのわがまま 聞いてくれた それを記念にして 日記

YOUに捧げるトンちゃんの恋歌

あなたの体は 不整脈 あなたの心は 強迫症   でも 不整脈から でも 強迫症から   愛してると 愛してると 聴こえても いいですか   きっと もっと きっと トンちゃん だから もっと

失神女優YOU

指の尖端が走っている 混雑した電車の中 夕暮れ あふれかえる人混みの街角 日曜日のむせかえる百貨店 彼等の無数の指先が 無数の針 無数の錐 無数の矢の尖端になって ひゅうひゅう ぴんぴん 飛来してくる ああ見て とても痛

とっておきの話それともYOUの奇跡

それって どうでも いい話じゃないか どうして とっておき なんて ホラを吹くんだい 聞いて ホントは あたし 一度 離婚してるの 四十にもなって あの人も バツイチで おたがい また 再婚した でも そんなこともうどう

冬あるいは秘密言語

秘密集会では秘密言語が話されていた 彼は日本語以外の言語は理解出来なかった かつての日本が存在していた島なので 顔は同じような顔がそろっているが 言語はかいもく通じなかった だから 二〇九一年の冬の世界の かつての日本島

音断化現象

ポツン ピタン そんな音がする ポツン ピタン すべてが小さな粒になって 落ちてゆく オレンジ色で 赤色で ポツン ピタン 無数に 分断されて ポツン ピタン ピタン ポッツン ポッツン ピタリン リンリン  

アルトーの「ヘリオガバルス」を読む。

 先日、この著者の最晩年の作品「神の裁きと訣別するため」や「ヴァン・ゴッホ」などを読んだ。このたび読んだのは、一九三四年に発表された彼の三八歳、人生の半ばの作品だった。ちなみに、彼は五十一歳でこの世を去っている。 &nb

芦屋ビーチクラブ その52

 先週は少し飲み歩き過ぎた。土曜日の夜、八時にベッドに横たわっていた。  日曜日、つまり、きょうの未明、頭の中に言葉が浮かんでいる。どうしようか。仕方ない。私は起き上がって寝室の勉強机に座り、頭に浮かんだ言葉をノートへ書

YOUの症状

クリッピングYと占星術Mと同症状 多飲症 微笑みを浮かべ ワイングラスを唇へ テーブルから手のひらは くり返し 下あごまで 何度も 行ったり 来たり している ただ 時折 めまい 不整脈の果て 失神 従って ペースメーカ

指で

もう明日はないのかもしれない きょうで終わるのかもしれない だから 今夜は あのスナックへ行こう 彼女とデュエットするために そして そっとネジを巻いておくれ その指で

亀と両ひざ

 月曜日はMと、水曜日と木曜日はYと、そして金曜日はKと飲んだ。水曜日なんて木曜日の午前二時過ぎに帰宅。それでも朝、出勤した。また、きのう、金曜日は、きょう、土曜日の午前零時半ごろ帰宅。熟睡。あるいは昏睡状態か。朝六時半

死劇 第六番

 彼は不思議な経験をした。洗面台の鏡の前に立った時、鏡に映った彼が、その前に立っている彼に語り続けた。……    ……憶えているか。あの夜。新しい部屋に案内されたのは。そこではAIに指導され教育され命令され管理

すべてはちぎれて消えてしまう ほら

ごじゃりんについて話しておこうと思う それはさがりんの物語である さがりんがいるということは もちろん あがりんもいたということだった それでいいではないか なにかまずいことがあるとでもいうのだろうか よし それじゃあ先

亀と左ひざ

 きょう、日曜日は朝から昼にかけて忙しい半日を過ごした。  午前四時前に起きて詩を書き、読書。六時前から家事。カラス夫婦とスズメたちにご飯。そして、八時には芦屋浜でゴミ拾い。一旦、帰宅。少し休憩の後、芦屋市の交流センター

芦屋ビーチクラブ その51

 きょうは日曜日。いつものように朝、芦屋浜へ向かった。開口一番、リーダーの中村さんに、町内の自治会総会があるので途中で帰ります、そう報告しておいた。  そして、最近ずっと続けている、雑草を抜く作業を始めた。  

「別冊關學文藝 第六十九号」が届きました。

 きょう、この文芸誌が届きました。    「別冊關學文藝 第六十九号」 編集人/浅田厚美 発行人/伊奈忠彦 2024年11月10日発行    これからゆっくり読ませていただきます。ちなみに、今号には、

無数分離体

無理につなげようとする必要はない バラバラは バラバラのままで つまり いまはバラバラが真実なのだ 無数のままで いい このままで だが しばらく待て やがて くっつくかもしれない

いまは ひとり

やがてすべてが明らかになるだろう というのも わたくしは愛していたからだ ポロリン そんな音がした 闇の中へ 帰って来た 体の音 すべては明らかになる つまり 神の愛を求めているのではなかった 具象的な死者の愛を求めてい

アントナン・アルトーの「神の裁きと訣別するため」を読む。

 神は黴菌だ、罵倒した男がいる。この男は一八九六年に生まれ、一九四八年にこの世を去っている。つまり、ヨーロッパの悲劇、というより今のところ人類最大のと言っていいが、第一次世界大戦と第二次世界大戦の闇の中を通り過ぎてすべて

戦いの途上で

言葉の矢が ひっきりなしに 飛んできて 蜂の巣状態 突き刺さったすべての矢を抜き続けて 毎日 引き抜いた言葉を 無言で ノートに書き写して 暮らしている   もう正直に言おう 言葉の矢だけではない 毎晩  天井

亀と彼岸花、そして桔梗。

 土曜日は雨、日曜日は晴れていて芦屋浜の清掃作業。その後、芦屋ビーチクラブの有志と浜で茶話会? お昼まで。  だから、きょう、月曜日の休日の朝八時四十分、亀の池の掃除。昼はまだ暑いくらいだが、朝夕は上掛けでも羽織りたくな

「バタイユ作品集」を読む。

 先日この著者の作品「眼球譚(初稿)」を読んだ。またその感想文をブログに書いた。今回は同じ著者のこんな本を読んだ。    「バタイユ作品集」 G・バタイユ著 生田耕作訳 角川文庫 昭和51年8月30日三版発行

芦屋ビーチクラブ  その50

 きのうの豪雨が嘘のよう。本日、日曜日は晴れ。いつものように朝八時ごろ、芦屋浜へ足を運んだ。ビーチの清掃のため。  特筆すべきことが一つ。作業終了後、九時過ぎから有志だけで、浜に座っておしゃべりしながら、遊んだ。ステキな

死に方

昨夜は七時に寝てしまった 疲れていた 朝五時過ぎに ベッドから起き上がった こんなに眠ったのは 久しぶりだった このままずっと眠り続けるのが 一番いい死に方だな そう思った   *写真は、我が家の死者を飾る花。

微笑すること

 誰もが暗室を持っていると思う。自分固有の暗室を。ただ、人によって違う。彼の見る限り、多くの人は、暗室は一瞬にやって来て、一瞬に去っていく。そうじゃないだろうか。だから、暗室の存在を知らない。知覚しない。あるいは、こう言

ふと思うこと

脳 スバラシイモノガアタエラレテイル イッタイコレハ何ダ 一切ノ存在ハココニ無ク シカシ 一切ノ存在ガ浮カンデイル   *これまでの地球上に存在していたすべての脳、また、将来存在するであろうあらゆる脳、その全脳