芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

「芦屋芸術」の新しいホームページが出来ました!

 「芦屋芸術」の新しいホームページが出来ました。アドレスをお伝えします。  http://ashiya-art.main.jp/   きのうはボクの誕生日で、長男がプレゼントで作ってくれました。ぜひ、アクセスしてください

詩誌「リヴィエール」207を読む。

 永井ますみさんから詩誌が送られてきた。    「リヴィエール」207 発行所/正岡洋夫 2026年7月15日発行    今回は、十四人の執筆者が十五篇の詩作品、エッセイが六篇、また、下前幸一詩集「寄

芦屋ビーチクラブ その117

 ブルーサンタって何? だってサンタさんは赤と白で飾られているんじゃない。  ところが、そうじゃなかった。ブルーサンタって、あるんだ!    きょう、七月十二日が海の日。ブルーサンタの日。みんなでブルーサンタの

亀と愛犬ジャック

 真夏日がやって来た。  昨日あたりから陽射しが変わった。頭頂へギラリと射しこんでくる。ギラリンチョ、ギラリン。例えばこんな音を脳内に響かせて。  それでも私は正午、十二時前後におおよそ四十分、炎天下、近くの親水公園を抜

なにもかも なかったけど

庭に原色の花が開いている まっ赤 真っ青 小山になって盛り上がって   誰が植えたのだろう 植えた記憶なんてないのに   そう呟いた瞬間 眼前に ねずみ色の複雑な針金細工が浮かんでいた  

つるりん

穴があいている そんな声がした   鏡に映った体の下腹部に大きな穴があいていた 鏡にあいた穴か 体にあいた穴か   何度も手のひらを押しあててまさぐってみたが 確かめるすべはなかった   ち

色あせた色

狂ったようなお花畑をさまよっていた 紅 濃緑 赤紫 激しい色彩の中を   これでいいじゃん あの頃はそう思っていた   でも ホラ みんな崩れても 汚泥の中を まだ さまよっている 今も まだら模様に

念のため頭を洗った

台風が来た 思い出を吹き散らして過ぎた 台風と言っても 室内台風だが   いや違う 室内じゃない 脳内だ   今夜も荒れそうだ 頭が吹き千切られて カーテンを脳汁が汚すかもしれない   台風

「ブーゲンビリア」第2章第6号を読む。

 直樹一雄さんから詩誌が送られてきた。    「ブーゲンビリア」第2章第6号 発行者/直樹一雄 2026年7月1日発行    この詩誌は四人の執筆者が詩作品を十二篇、エッセイ二篇、自伝風作品一篇、コメ

亀、女、池。

 きょうは、午前零時半ごろ帰宅した。  今週を振り返れば、夜の街を飲み歩いて、火曜日は水曜日の午前二時頃ごろ、木曜日は金曜日の午前零時半ごろ、金曜日は先に述べて通り、きょう、土曜日の零時半ごろ、家にたどり着いていた。  

詩誌「ガーネット」VOL.109を読む。

 やまもとあつこさんから詩誌が送られてきた。    「ガーネット」VOL.109 編集・発行/高階杞一 空とぶキリン社 2026年7月1日発行    十人の詩人が十八篇の詩を発表している。また、アンケ

ポエムマガジン「モデラート」第59号を読む。

 岡崎葉さんから送られてきた詩誌を読んだ。    ポエムマガジン「モデラート」第59号 編集発行人/岡崎葉 2026年7月25日発行    この詩誌は八人の詩人の八篇の詩、さまざまなエッセイや絵、「モ

クロソウスキーの「わが隣人サド」を読む。

 この著者の小説、「歓待の掟」と「バフォメット」をこれまでご紹介してきたが、今回はこんな論文のページを開いてみた。    「わが隣人サド」 クロソウスキー著 豊崎光一訳 晶文社 1986年1月20日五刷 &nb

亀、路上を行く。

 きのうは午前三時に起きて、「ある恍惚」という詩と線画を「芦屋芸術」のブログに投稿。  五時半ごろから家事を始める。やっと晴れ間が出てきて洗濯も。  七時過ぎから亀の池の掃除。    亀の池の掃除は、毎週土曜日

ある恍惚

完全に閉鎖された状況 音信不通   完全に一人暮らしを強制された部屋 監禁   二人だけの妄想の中で 孤独に一人で生きる   恍惚

芦屋ビーチクラブ その116

 きょうの朝は小雨がぱらついて、芦屋ビーチクラブの活動は中止。  といっても、リーダーの中村さんと千美恵さんは小雨をものともせず、芦屋浜の清掃作業 を実行している。驚きモモノキ、だった。    ところで、きのう

白いキキョウ

あなたの体が 焼却炉に入った   心の中に 骨が 残った   だから あの日から   この心が 墓場だった     *写真は、今年も咲いた白いキキョウ。あなたが遺した花が

闇黒問答

 一見、この暗黒には果てがないように見える。だが、立ち止まって、よく考えていただきたい。どうだろう。すべてが崩壊してほとんど粉末状態になって闇黒をさまよい続けていると、ちょっと想像してごらん。そうじゃないか。暗黒のままで

「芦屋芸術」二十六号が出来ました!

 「芦屋芸術」二十六号が出来ました。奥付では7月1日発行になっていますが、きのう、我が家にやって来ました。こんな内容です。   contents 誕生―桜に寄せて                       

空虚

どしゃぶりになってしまった 傘もささずに   まあ あがれ 久しぶりじゃないか   おい 食事の時くらい手袋を脱いで マスクを取ったらどうだ   ごっこはやめろ! ―ここで テーブルをたたく

二人だけの一人暮らし

 外界と内界をつなぐ穴という穴はすべて施錠してある。玄関ドアも勝手口、テラスもベランダも、一階の窓、二階の窓、窓という窓もすべてだ。    だったら、何故、気配を感じる。Ⅿひとりじゃないか。一人暮らしじゃないか

もう音はいらない。色をください。

やめてください。そんな声がした。どこで? 誰が? いつ、叫んだのか、皆目わからなかったけれど。   細菌、いや、違った、最近、耳が遠くなっているはずなのだが。一メートルくらいしか離れていない人がしゃべっていても

芦屋ビーチクラブ その115

 おとつい、金曜の夜、いつものスナックで飲んでいると、 「あした大雨。きっとお客さん来ないと思う。ヤマシタさん、お願い、あした、来てね」 「ウン。だけど日曜の朝、芦屋浜の掃除やるから、いつもより早くタクシー呼んでね。せい

亀、女、花、そして雨。

 昨夜もいつものスナックで右端の壁から出ているカウンター席に座って右肩を壁にもたせて、タバコをふかし、ウイスキーのグラスを傾けていた。  ここのスナックのチーママは私の唄う曲を熟知していて、「ヤマシタさん、入れたよ」、そ

破裂音が耳をつんざいていた

 ほとんど―ここでMの思考は止まった。どうしてこんな副詞が口をついて出て来たのだろう。  ここから先は闇に消えていた。頭には何も浮かんでこなかった。いや、待て。私はすでに死んでいる―こんな言葉が出てきた。  だったらこう

くつくつ と

 どうやら不況から脱出したようだ。ひどいものだったからなあ。  田圃はいちめん枯れてしまって、鬼遊びもできない始末だった。まして、じゃんけんぽい、なんて。    だから    深みに 落ちた  割れ目

だが、それは

 超人的に生きねばならない。深夜、Ⅿはそういう結論に達した。だけど、人を超えるっていうことは、機械になることだっけ。そうじゃないだろ。菜の花畑になったり、イカや鯛やマグロになって、寿司屋に並んだりして。ニンゲンと大トロと

ユリに出会う

六月の真昼 小雨の中 いつものように 芦屋浜から 総合公園を歩いた   花壇には ユリの花が盛り 白 黄 オレンジ 桃色 赤 紅 さまざまな形に突き出した 大きく開いた花びらを支えて 細長い葉っぱをいっぱい生や

詩誌「現代詩神戸」293号を読む。

 永井ますみさんから詩誌が送られてきた。    「現代詩神戸」293号 編集/今猿人・神仙寺妙・永井ますみ 2026年6月10日発行    十九人の作家が詩を発表している。また、エッセイは二篇。そのう

芦屋ビーチクラブ その114

 未明、二時半ごろ、ベッドに横たわった私の頭に閃きが来た。すぐに机に向かってノートに走り書きをした。  ふたたび眠りに落ち、四時半ごろに目覚めた。ダイニングルームでパソコン相手に先程の走り書きを作品にまとめてワードに清書

亀、店仕舞、割れた鉢、時は流れて。

 昨夜はいつものスナックで遊んで、なぜか、ウツウツとして、少し早く帰宅した。十一時半過ぎには我家の扉が開いていた。    なぜ、酒やタバコを唇へ運びながら心楽しまず、ウツッとしてしまったのか。  年内でスナック

見えないけれど

Ⅿの内部で巨大地震が発生した あちらこちらが 断裂し 崩壊し 液状化現象を起こしている さまざまな生命体が逃げまどっている 悲鳴をあげている ヘリコプターで視察すれば 見渡す遥か まだら状になって 被災地 無惨 完全に沈

クロソウスキーの「バフォメット」を読む。

 十日余り前にこの著者の「歓待の掟」という作品をブログでご紹介した。  きょうは、その作品を構成していた三作を製作・発表した後、1965年に発表したこの作品をご紹介したい。    「バフォメット」 ピエール・ク

何が書く?

夜が更けて 目を落とすと Mは愕然とした   腕まではあるのだが 手首から先がなかった それも 両手とも 彼等は帰って来るのだろうか   それにしても ちょっと不思議ではないか 手首から先がなくって

命が近づいている

使わなくなった食器がいっぱい   流し台から あなたの手が 消えて 十二年 時には 食器棚を見つめて   あなたの手を 感じます

表現の限界

残念ながら わたしはこんなに深い悲しみに 毎日 苛まれても それを表現することは出来ない   この深い愛も

亀と美意識、そして愛情

 昨夜はある女友達と阪神芦屋駅付近のイタリアレストランで食事。九時ごろ、歩いて一分余りか、二人でいつものスナックへ。  金曜日の夜。顔なじみの客でにぎわっている。レストランで赤ワインのボトル一本、生ビール何杯も彼女と飲ん

眠り姫

今からでも 遅くないと思う もどってきたら もう一度 愛しあえると思う   そう思わないか 姫

瀬戸際まで

 朝食後、流し台で食器類を洗っていると、スマホの着信音が鳴っていた。水を止め、いつも置いているダイニングテーブルまでわざわざ小走りで確認したが、着信した形跡はなかった。  ふたたび洗い物をし始めたが、すぐに着信音が聞こえ

後藤光治個人詩誌「アビラ」26号を読む。

 後藤光治さんから詩誌が送られてきた。    詩誌「アビラ」26号 編集発行/後藤光治  2026年6月1日発行    この詩誌は巻頭に「ロラン語録」を置き、詩作品六篇、次に「ロマン・ロラン断章(二十

契約書を食べる

 きょうもリカは不在だった。  出されたものは、赤茶けた漆塗りのお椀ひとつ。お粥といっても、もう乳白色の汁状で、ご飯の面影は消えていた。すべてのご飯粒が溶解している。きょうの課題は、そんな汁状態の中から、文字を探さなけれ

文芸誌「日々漫筆」創刊号を読む。

 大久保優さんからこんな同人誌が送られてきた。    「日々漫筆」創刊号 編集人/浅田厚美 発行元/「日々漫筆の会」 表紙・挿絵/本馬彩花 2026年5月15日発行    個人的なお話になってしまうが

芦屋ビーチクラブ その113

 昨夜は疲れて八時過ぎに就寝。だが目覚めたのは四時半ごろ。何と、九時間余りベッドに横たわっていた。ぐったり。  確かに疲れていた。先週は火曜と水曜、そして金曜日、友達と夜を遊んだ。とりわけ水曜と金曜は夜遅くまで遊んで、帰

亀と女心と

 昨夜は、芦屋のいつものスナックで会った顔なじみと二人で八時過ぎだったか、タクシーで走り、西宮のスナックを二軒回った。  最後に座ったカウンター席に長居してしまった。酔いどれのクダラン話をくどくど語り合いながら。  もち

やはり、数えることが出来なかった。

 空を飛ぶ夢を見る人はこの世ではたくさんいる、金曜日の夜、Mはそんな話を耳にした。ついさっき、別れたけど。例のスナックでウイスキーのグラスを傾けながらリカちゃんから。    ベッドに横になってもなかなか寝付けず

詩誌「リヴィエール」206を読む。

 永井ますみさんから詩誌が送られてきた。   「リヴィエール」206 発行所/正岡洋夫 2026年5月15日発行    この詩誌は十四人の作者がそれぞれ一篇ずつの詩を発表し、エッセイは六篇、また、永井

五月の午後に

永遠はなかった 永遠に   十二年間 芦屋浜を歩いても    えっちゃんは帰って来なかった 一度も 毎日 まぼろしは帰って来たけれど   それでも なぜか ずっと 海を見て 待ち続けた 馬鹿

クロソウスキーの「歓待の掟」を読む。

 ずいぶん昔の話になってしまう。かれこれ三十七年が過ぎてしまった。  その当時、一九八九年の春だったか、今はなき尼崎の「つかしん西武」でクロソウスキーの展覧会を観た。えっちゃんという彼女と二人で。  小さなスペースで、入