芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

十年目のバラに

 小雨の降る中、お昼ごろ芦屋浜から総合公園を散策。まっすぐ北に向かう中央の小道を選んで公園事務所の前に出る。そこにはバラが咲いている。誰もいない。わたしは毎年何度も飽きもせずバラ園をめぐり歩いている。十年前のきょう、七月一日は妻が一般病棟から緩和ケア病棟に移った日だった。午前十時のことだった。

 

 バラは咲き

 わたしはあなたのまぼろしを追っている

 

 

*写真は、公園事務所前に咲くバラの花。