芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

リストカットは、止めることにした。

 きのう、午後一時、阪急芦屋川北側の小公園でボクラは落ち合った。彼、北野辰一はジーパンのラフな姿で現れた。二日前に誘われて、これから彼の親友、山村雅治が主宰する「松山庵グレデンザSPレコードコンサート」へ行く約束をボクは

金曜日の夜は、北野辰一と飲んだ。

 午後四時前に、阪神芦屋駅前の喫茶店「西村」で北野辰一と落ち合った。あらかじめフェイスブックで彼の風貌は確かめていたので、すぐに彼だと知れた。  コーヒーを飲みながら、なんだか話がすみやかに転々して、結局、いったい何を話

「芦屋芸術九号」を出版します!

 気が付けば、「芦屋芸術八号」を出してからもう四年以上の歳月が消えていた。言うまでもなく、余りにも個人的な事情だが、ボクのワイフ、えっちゃんを喪ってから、ボクはずっと人間的バランスを崩していた。  そんな状態にもかかわら

ポツン

 台風の影響で、夕方の五時前からどしゃぶりになり、辺りはもう薄暗くなっていた。けれど、六時過ぎになってふいに雨は止み、雲が切れ出した。その間から、月が見えた。  今夜はきっと月の左側に木星が寄りそっているはずだ。ボクは濡

「詩集 龍の看取り」が出版されました!

岩倉律子さんの第一詩集が出来ました。この世を去ることの苦しみ、悲しみ、言いがたい辛さ、そして同時にまたこの世にあることへの感謝が、満ちあふれた言葉の森です。ぜひ、手にとってみてください。    詩集 龍の看取り