芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

佐東利穂子「SHE」

これまでダンスを観るために劇場まで足を運んだことなどなかった。楽器よりも声楽、声楽よりも舞踊はより人間の肉体や生理へ接近するため、僕の脳の中はどろどろになるのだった。 しかし僕は、2010年12月11日、「平山素子 スト

快傑ハリマオ

創刊号が2009年7月15日を希望となっていて、第5号が2010年11月1日になっているから、一年半足らずで5冊発行されている。発行人は根石吉久。定価「一財産」。中味は濃い。今夜はジンをストレートで何杯もあおってみるか、

藤井章子の詩「都市」

不思議な味がする詩である。「すてむvol.48」十六頁から(2010年11月25日刊)。まず第一連、第二連で都市の特異な暗喩が出てくる。 第一連の都市の暗喩。それは軟白されたアスパラガス。第二連の都市の暗喩。それは切り倒