川合先生からメールが来た。彼は兵庫県立芦屋高等学校時代の担任教師で、専門のフランス語ではなく英語を教えていた。私が卒業してしばらくして、母校の東京外大に帰り、最後は郷里の岡山大学で教鞭をふるい、退官して現在に至っている
川合先生、ありがとう。

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川合先生からメールが来た。彼は兵庫県立芦屋高等学校時代の担任教師で、専門のフランス語ではなく英語を教えていた。私が卒業してしばらくして、母校の東京外大に帰り、最後は郷里の岡山大学で教鞭をふるい、退官して現在に至っている
原口健次さんから詩誌が送られてきた。早速読んだ。 寄稿文芸誌「KAIGA」No122 編集発行人 原口健次/発行所 グループ絵画 2023年3月31日発行 この詩誌は四人の作家、十一篇の
命を吸い取っていく鏡。昔、そんな話を私は聞いた。毎日、鏡に映っている自分の姿を見つめていると、鏡は彼の命を吸い取っていく、そんな話だった。言わば、鏡は吸血鬼だった。 言葉は鏡だった。書くことは、自分を言葉に移すことだ
二日前に出来上がって我が家へ到着した本「恋愛詩篇 えっちゃんの夏」を一通り読んでみて気付いたことがある。156頁第二連四行目の「ここまま」は「このまま」で、「の」を「こ」と間違ってワードに打ち込んでいる。しかし、このミ
おおよそ八年半の歳月の中で、この作品は完成した。 「恋愛詩篇 えっちゃんの夏」 山下徹作 発行所 芦屋芸術 2023年4月1日発行 二〇一四年七月十九日、妻悦子が永眠した直後、私は病床日
立方体の白いプラスチックで出来た容器で、一辺二十センチくらいだろうか。確か十五個預かったと記憶している。 いつの話だろうか。高級ホテルで九年前に死別した妻と落ち合って、「これよ」、彼女の人差指の先、カウンターのような
去年の十二月に冬眠に入ったふたりの亀。ふたりとも元気でした! 朝、すべての家事を終わらせて七時半、バケツの中で腐葉土に潜って眠っている彼等を起こしました。水洗いして、池のレンガの丘の上に置いてやりました。 去年まで
明日は暖かくなりそうなので、そろそろカメさんたちを冬眠から起こそう、そう思いました。よって、朝の九時から亀の池をお掃除。 去年の十二月から雨ざらしだったので、ひどく汚れていて、何度も水洗い。 毎年のことですが、果た
永井ますみさんから詩誌が送られてきた。 「リヴィエール187号」 発行所 正岡洋夫 2023年3月15日発行 十四人の同人による十六篇の詩、六人の同人の六篇のエッセイが収録されている。
永井ますみさんから詩誌が送られてきた。 「現代詩神戸280号」 編集 永井ますみ・今猿人・神仙寺妙 2023年3月10日発行 十六人の同人が二十六篇の詩を発表。また、船橋に転居した同人小
ふいに思いたって、「芦屋芸術十七号」を六月十一日に出版しよう、そんな気持ちになってしまいました。きょう、私の作品は出来上がりました。詩画集「脳地獄」という四十六篇の詩と挿絵で構成された作品集です。約百四十頁です。 十
Ⅰ 別離 あなたが離れていくのがわかった あなたを離した Ⅱ 和解 今 あの人にサヨナラといった 生きるということは 死者と別れるこ
脳に 白いキキョウが咲いた 足の裏まで 根が張っていた
脳の中では あの世も この世も なかった 右側では 足の裏がない亡妻が歩いていたが 左では 青いサンダルをはいたあの女がタコのように笑っていた ふたりの髪は入り乱れ 合流し 歪み あたりいちめん 亀裂が走っ
何度も言ったじゃないか 帰って来るだけでいいから 家事はぜんぶボクがやるから だから ダイニングテーブルの前に いつものように 座っているだけでいいのに もうすぐ九年になるけれど 君はそれさえ
私たちはおそらく日常生活を送っていて、楽しかったり悲しかったり、あるいは苦しい時もあるだろうが、それぞれそれなりに生きているのだと思う。まさか自分が生きている生活の根底を凝視するなんてことは、まずあるまい、そうではない
危険か どうか 問い合わせがきた いつも 危険だ 脳は そう答えた いっせいに 笑った 誰かが シーッ 制止した その一瞬 もう一度 あなたに 会いたい 赤い色が 浮かび 滲み
闇は 一様に 暗くはなかった あちらでも こちらでも 無数の 白い てのひら状のものが 波うち 騒いでいた さまざまな闇の部位をめくり 時に 向こう側を垣間見せた わたくしはこれを未明と呼んでいる &nbs
おたがい もう 名前は はがれ落ちていた 無名の 一個の 生命と 生命が 激しく 愛しあっていた
ぐるぐる 回って また 絶望してる あの人は 去ってしまった
ぶざまな 奴だ 頭の中で そんな声がした 午前二時十二分
未明 ベッドに寝転んだまま 起きるのを ためらっていた ためらいながら 歩き出した
こまかい穴を すべてふさいでしまったと思っているのに まだどこかで風のような音がする
真っ暗なのに 南の空が明るかった そこだけ破れていた
死が近づいているのだろうか すべての顔が消えていた 一枚 一枚 はがれ落ちて 最後の一枚は 自分の顔だった
これから語ることはまったく個人的な事柄なので、さまざまな一般論から物事を考えたり感じたりする方には、不向きな話だった。ひょっとしたら私だけの特殊な体験なのかもしれない。 前置きはこれくらいにして、先月の二十五日土曜日
きのう、お友達から黄色いミモザの花をいただきました。 さっそく、ダイニングルームの東窓の飾り棚にいまも祀っているえっちゃんとジャックとアニーの骨壺の前を彩ってくれました。 こまやかな情感が漂っている花、わたくしはそ
音信が途絶えても まだメールに残っているもの もう見えないのに アルバムで笑っているもの 別れてしまったのに 動画で語りかけてくるもの ディスプレイにいつも咲いている白い花 紅い
もつれて 球形になって どこまでも 転がってゆく 手と足が四つ 頭が付いた首 二つ 胴体 二本 腕 四本 脚 四本 乳首 四つ くちびる ふたつ サイレンみたいに喚き散らして からまりあい もつれあい 一個
我が家のご近所、親水公園東端にある花壇。お花畑に菜の花が満開。私も参加していますが、みんなのボランティア活動で、こんなに綺麗に咲いてくれました。 毎月第一日曜日の朝十時から、花作りをやっています。
すべてを忘れてしまった 虫メガネで見ても 望遠鏡で見ても 何も見えなかった やはり ばくぜんとして こころも からだも どこにも見あたらなかった ただ つまさきにだけ 靴音を残したままで それでもわたしは楽
伊川達郎さんからこんな文芸誌が送られてきた。 「風のたより」27号 発行/風のポスト 2023年3月1日発行 巻頭、小坂厚子の詩<~バアさんと「朝」に>から始まって、兄妹の会話を中心に組
頭が混乱していた。 きのうか、数日前か、それとも二、三年前のことか、判然とはしなくなってきた。確かきのう書いたはずだと、最初そう頭の中は語っていた。数分後には、いやあの作品を仕上げたのは数年前だったよ、
後藤光治さんから詩誌が送られてきた。 後藤光治個人詩誌「アビラ」十三号 編集発行 後藤光治 2023年3月1日発行 この詩誌は、従来の構成通り、まず巻頭に「ロラン語録」、次に「詩作品」六