芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ぐじゃぐじゃ

危険か どうか

問い合わせがきた

 

いつも 危険だ

脳は そう答えた

 

いっせいに 笑った

誰かが シーッ 制止した その一瞬

 

もう一度 あなたに 会いたい

赤い色が 浮かび 滲み 球体一面に広がった

 

一度 だけで いいから……

おまえは 脳か 脳が語っているのか

 

声が途絶えた

いったい誰が語ったのか?

 

脳か? あの人か? あの人が来たのか?

それとも 長い間 固着した欲望か?

 

固着した欲望が氾濫する妄想か?

ならば 欲望凝固体か? 彼が語るのか?

 

確かに危険な状態が来ていた もう一線を超えていた

凝固している欲望自体が崩れた ぐじゃぐじゃだった