芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

酒を飲む胴体

愛しあわなければ

ひとりの夜

 

カーテンは開いているが

耳は閉じていく

 

あなたの唇がこんなにも懐かしいのに

人差指も 親指も見えない

 

首が落ちてゆく夢

今夜も 胴体だけで酒を飲んでいた