芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

あの人が去ってゆく夏

 午後一時前、家を後にした。真夏日の芦屋浜にはほとんど人気はなかった。  東岸の堤防の階段に座って若い男が上半身裸で日光浴をしている。顔も体も日焼けして焦げ茶色になっている。西端の浜辺の水際を黒いTシャツを着た若者が歩い