芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「KAIGA」46号を再読する。

 正確に言えば、私はこの詩誌が出た頃、四十二歳だった。この年齢帯前後で、私は金高義朗と深く付き合っていたのだった。いずれにしても、一切は消えてゆく。私が「神」より愛した女「えっちゃん」もとうに消えてしまった。死後に、せめ