芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀と白いキキョウ(続続)

 明日の予定だった庭の池の掃除を、今日することにした。明日は近所の親水公園の花壇の手入れ。おそらく十時前後からお昼の十二時を過ぎるだろう。この暑さではとても池の掃除まで手が回らない。手を出すと、倒れるかもしれない。熱中症で病院に送られた新聞やネットの発表数が一人増えるかもしれない。余談になるが、この地区のメンバーが中心になって活動している親水公園ファン倶楽部に私は加入している。時折、ボランティアをしている。

 いつものように池の掃除を終えて、その間中、あちらこちらうろつき回って行方をくらまそうと企んでいる亀を捕まえ、彼の体をキレイに洗った。

 白いキキョウが咲いている花壇を下りようとしている亀を写真に撮った。六日前の掃除のときに撮った写真には数輪の花が映っていた。きょう、花はちょうど二十輪咲いている。萎んでしまった花も八輪あった。また、写真では、亀の下方に黒い影がある。後方から朝日を浴びた私の頭だ。