芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

スライスされたもの

 体は冷たくなっていた。  先ほどまではまだガタガタ震えていたのだが、ぴたりと静止したまま、カチカチ固くなっていた。また、絶え間なく刻む音がした。それは時計の秒針ではなく、刃物に似た鋭い先端がカチカチ固まってしまった体を