芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀、キキョウ、彼岸花。

 きょう未明、二時過ぎに帰宅。昨夜もスナックで、さまざまな物語が酔客の口もとから流れ出た。男と女と。さまざま。統一理論や統一見解は崩壊した。彼、彼女の常識に毛が生えたような表側の話ではなく、裏側だった。個別の、アナーキーな時空を、それぞれの男と女が生きていた。他人が推し量るなんて、けっして出来ない。だって、そうじゃないか。生きるってとてもステキじゃないか。この世でただひとつの時間。

 八時ごろ起きて、家事や朝食を済ますともう十時半を過ぎていた。

 もちろん、言うまでもなく、土曜日は亀の日。亀の池の掃除、そのあと彼と遊び戯れていた。昼近くまで。時を忘れて。

 

*写真は、庭で遊ぶ亀。彼の背後の左に、もう時期を終えんとするキキョウ、右には芽ぐみ出しておそらくこの二三日で開花する彼岸花。我が家のキキョウも彼岸花も白。亡妻の好みに違いない。