芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その82

 確かに秋めいてきた。といって、もう九月の終わりに近づいたのだけれど。

 きょうも、日曜日の朝は芦屋浜の雑草を抜いていた。バカの一つ覚えだろうか。もちろん雑草だけではなく、その周辺に散らばったタバコの吸いガラ、捨てられた割りばし、菓子類の袋など、散策者のポイ捨てを、ポイポイ拾いあげてはいるのだが。

 ボクは無節操な散策者を非難する気持ちなどさらさらない。なぜって、昔、若い頃、ボクもヘビースモーカーで、おそらく、無意識に、ポイ捨てしてたんじゃないか、ボクのような団塊の世代ってそんなこと、余り意識もしてなかったんじゃないか、いまは、時代が変わって、モラルに対してちょっとしたことでも厳しく人間を追及する世相に変化したのではないか、ひょっとしたらこれはもっと別の意味があるのかもしれない、ここでは詳しく論じないが、そうじゃないだろうか、ボクはふとそう思ってみたりしているのだから、ちょっとした無節操なんて責める気持ちはないし、だったらこの無節操なボク自身をまず最初に厳しく責めなければダメなんじゃないか。

 

*写真は、九月最後の日曜日の芦屋浜。芦屋ビーチクラブの特徴の一つに、芦屋浜の四季をゆっくり味わうことが出来る、ボランティアだから、営利追求ではないから、思う存分、四季を楽しむことが出来る。みんな、どう思う?