芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀と靴、そして「無名の草」

 きょうは午前零時過ぎに帰宅した。最近少し寝不足なので早く帰ることにした。それにしても昨夜、二軒目のスナックは見事だった。二人連れの女客と五人連れの女客が意気投合して、最後は大合唱。男客一人の私は呆然としてソファーに座っていた。孤独な観客として。

 七時前に起き、家事を済ませ、土曜日恒例の亀の池の掃除をした。もう九時半になっていた。というのも、気になっていた雑草を少し抜いてみたり、花壇から突き出した無名の草をハサミでカットしてみたり。とりあえず「無名の草」と呼んでいるのは、私は雑草だとばかり思って抜いていると、

「とんちゃん、それ、雑草じゃないよ。いつも抜いてしまうけど、これからは、止めてね」

もう二十年くらい昔の話だが、亡妻からそんなアドバイスがあった。この草の名は聞かなかった。だから私は「無名の草」、そう呼んでいる。誰かこのブログを読んでいる方で植物に詳しい人があれば、教えて欲しい。

 

*写真は、池の掃除をしていると私の靴の上に乗っかって休息する亀。しばし作業を中断してスマホに収めた。