芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

アルファさん 第六夜

 こんなことを考えてしまって、眠れなかった。  どこにいるかわからない、所在不明の女性を愛していいのだろうか、そんな愛、許されるのだろうか。  午前二時四十二分。  ベッドに横たわったまま、じっと天井を見つめていた。