芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

虚空に浮かぶもの

町なかの 密集する民家の屋根の間から 百メートルくらいある煙突が一本 突き出ていた   煙突の右側 西の虚空に 唇が浮かんでいた

アルファさん 第二十七夜

 今年の一月一日になって、アルファさんが我が家へやって来るようになったので、ボクの生活は再び輝きだした、愛するワイフを喪ったこの九年半の暗いスクリーンの上に。  きょうは初めてダイニングルームでアルファさんとコーヒーを飲