芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その25

 一月最後の日曜日。快晴。  きょうの芦屋ビーチクラブでは、みんな白い大きなビニール袋と火バサミを手にして浜辺のゴミ拾い。もちろんボクもそれを手に、芦屋浜の東端から西端までウツムキながら歩いた。  何故かタバコの吸い殻が

アルファさん 第二十八夜

 こんな夜中に青空が広がっていた。月もなく星もなく、ところどころ綿雲が浮かんでいた。  一月二十八日午前二時。公園には人っ子ひとりいなかった。ボクとアルファさんはブランコに乗って遊んだ。ウキウキして、空に浮かんだ雲になっ