芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その19

 きょうはお天気で、まだ十二月だけれど、冬が終わり、やっと春が来た、そんな日曜日の朝八時前。いつものごとく芦屋浜へ足を運んだ。  ここ一ヶ月くらい、しつこく浜の雑草を抜き続けているが、手間取っている原因の一つは、浜の雑草

ガラスの滝

 危ない集合住宅に住んでいた。とんでもない話だった。すべてはガラス製品だった。透明だった。  テーブルも椅子も透明ガラスだった。腰を掛けるのがためらわれた。割れたり折れたりするのじゃないか、とても不安だった。また、床から