芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

赤いスープ

スープが出て来た。濁った赤。 人参だろうか。それともトマト? だだっ広いレストランに彼ひとりだった。 従業員の姿が見えない。 ならば、このスープは誰が運んだのだろう。 こんな初歩的な疑問が頭をかすめた。 まあ、いいじゃな