芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その19

 きょうはお天気で、まだ十二月だけれど、冬が終わり、やっと春が来た、そんな日曜日の朝八時前。いつものごとく芦屋浜へ足を運んだ。

 ここ一ヶ月くらい、しつこく浜の雑草を抜き続けているが、手間取っている原因の一つは、浜の雑草は根が深い、ここだった。生きていくために根を深く伸ばして水を求めているのだろう。こういった生存の困難な場所を選んで暮らしている雑草を知って、さまざまな思いにとらわれた。とりわけ、人間でも砂漠や標高二千メートル三千メートルの高原で生活を送っている人々を思った。

 生命は多様だった。自分一人の思いだけで、他を批判、中には否定する人もいるが、そういった方は煩をいとわず芦屋浜まで来られてぜひ一度この雑草の姿を見ていただきたい。

 というわけで、来週も雑草抜きをやります。ご期待ください!

 

*写真は、昼の十二時過ぎの芦屋浜。美しい。逆光の海の世界。