芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて 終章

内面劇は ひとまず 沈黙した

 

頭の中で

親水公園の

この夏の日々の断片が

渦巻き 砕け 散乱していた

 

 

*親水中央公園の西南端にあるこの橋を一日二回、昼と夕に私は渡った。芦屋浜へ出た。総合公園をさまよい歩いた。六年前、愛犬ジャックが亡くなってからは、いつもひとりで渡っていた。

 朝八時過ぎ。もう十月が来ていた。