芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

Hと夜に

 昨夜、スナックのカウンター席の左隣に座った男と他愛ない話に戯れた。  彼がこの店にやって来る時は、いつも女連れだった。五十代の女だろう。美人系で歌もうまい。このスナックには小さなステージがあり、笑顔を浮かべた彼女はそこ