芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

唇を飲む男

スライスしたリンゴの 芯の部分に 唇の形をした穴が開いている こんな簡単なことさえ 今まで 気づかなかった 今夜 初めて知った 知った以上 夜明けまで リンゴをスライスし続けて 今まで出会ったいろんな人の唇を 探し求めた