芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

六月の赤トンボ

真昼時 曇天の下 いつものように 芦屋浜から 総合公園を散歩した ムクドリが飛び交い カラスやスズメがはしゃぎまわって 木々も 芝生も 雑草も いちめん 六月のみどりに塗られている 西公園の池には コイが泳ぎ 今年初めて

わざわざ

ボクを慰めるために ボクの心の中まで 言葉がやってきた   わざわざ ボクを慰めるために   ボクはそれをノートに写した

不帰

チャリリン という音がした 耳をかしげた いったいなんだろう   そのまま 首をかしげていた 午後三時から 夕暮れまで   音は二度と帰らなかった