芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

告知日

孤独なのか 悲しみなのか わからなかった   わからなかったけれど きょうも 歩いていた     *きょうは真夏日に近い暑さだった。午後零時過ぎ。散歩の途中、親水公園の木陰に立って真昼の空を

診察室 第二夜

(博士が語る)  君はなんだなあ、結局、夢を見ているんだ、夢を。  夢を見るのはいい。だが、君のように、夢を生きちゃあ、ダメだ。わかるかい? そうだろ? ベッドから起きて寝間着姿で長靴を履いて、近所の公園で遊ぶなんて。君