芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

白昼夢

夢の中を列車が走っていた 運転手の姿が見えないので きっと おもちゃの電車だ そんなことを 考えながら 列車の座席に座っていた 大きな黒犬を連れた女が 通路を左から右へ歩いて 消えた  悲鳴が聞こえた あの女の声に違いな