芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

肉片

 ダイニングテーブルの左端の辺りに何か小さな肉片に似たものが置いてある。朝食のパンを頬張りながら、不審な気持ちになってそれをじっと見つめてしまった。そうだ。今日は平日だ。仕事に出かけなければならない。肉片から目を離し、私