芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「季刊イリプスⅢrd07号」を読む。

 この文芸誌を松村さんから頂いた。私はこの4月の末に縁あって松村さんが経営している出版社澪標から「散乱詩集 一日、一詩。」という詩集を出したが、私の詩集の広告がこの文芸誌に掲載されているので送ってくれたのだろう。この文芸誌は松村さんが発行人になっている。

 

 「季刊イリプス Ⅲrd 07号」 編集人/松尾省三 発行人/松村信人 発行所/澪標 2024年4月15日発行

 

 一通り読み終えた。とりわけ、後藤みな子の「昼の月」(連作5)と東野岬の「この頃―大阪ばさら3」が心に残った。また、「あとがき」で編集人が「労働力商品」に言及しているのも、私のような団塊の世代にあってみれば、いわば郷愁のようなものを覚えなくもなかった。