芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

七年の後に その42

なぜ えっちゃんは帰ってこないんだ

小雨が降る中 自問自答しながら 

私はきょうも芦屋浜を歩いていた

 

違う えっちゃんは帰ってこないんじゃない

帰りたくても 帰れないんだ

帰ることが出来ないんだ

 

もう カラダが 骨と煙になったから

どうしようもないんだ

雨あしが強くなってきたけれど 私は歩き続けた

 

 

*写真は、三月一日のお昼頃、芦屋浜の東南端まで出て、小雨にけむる大阪湾を堤防越しに、スマホで私が撮った。