芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その115

 おとつい、金曜の夜、いつものスナックで飲んでいると、

「あした大雨。きっとお客さん来ないと思う。ヤマシタさん、お願い、あした、来てね」

「ウン。だけど日曜の朝、芦屋浜の掃除やるから、いつもより早くタクシー呼んでね。せいぜい十時半ぐらいまで」

「大丈夫。日曜も雨だから、浜の掃除できないと思うよ」

 

 きのう、土曜日の夜は、こうだった。

「約束守って来てくれて、ありがとう。すごい雨でしょ」

「ただ天気予報じゃ、あしたは朝から晴れるから、予定通り浜の掃除に行く。遅くとも十時半にはタクシー呼んでね」

 

 結論だけ書いておく。帰宅したのは翌日、日曜日、きょう、午前零時半だった。

 

 けさ、六時過ぎに起床。家事あれこれ済ませて、八時には浜に向かっていた。昨日の大雨は絶え、快晴。風強し。浜に出ると帽子が吹き飛ばされてしまった。

 

 東から西へ、堤防の階段の下辺り、強風で飛び散ったゴミを拾い、また、目に立つくらい伸びた雑草を気の向くままに抜いて歩いた。芦屋浜の写真を撮りながら。

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 連日、唇に傾けたウイスキーが頭にたまっているのか、ぼんやりしたボランティアだった。

 

 

*トップの写真は、けさの六甲山。昨日の大雨はどこに消えた。嘘のように青い空。