芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

きょうから、亀さん、冬眠します!

 このところ寒くなって、彼等はご飯も食べなくなりました。池の中でじっとしています。  けさ、九時前、池から出して甲羅を洗ってやりました。しばらく庭で遊びました。  三十三歳のお年寄り亀は、まったく動こうとはしません。でも

ひとりごと

海を見ながら 芦屋浜を歩いていると 六甲山の 夕陽の中から 死別した妻の声が語りかけてくる こちらで生きているものはすべて死体です でも たまには 棺桶からフラフラ 立ち上がって そちらで散歩もします こちらも そちらも