芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

後藤光治個人詩誌「アビラ」12号を読む。

 個人詩誌を毎号新しい味付けを加えながら緻密に作り上げていくのは至難の業である。同人誌の場合、基本的には、各人の書き手にゆだねたその作品群をいかに束ねて編集するかが編集者の肩にかかって来るのだろう。だが、言うまでもなく個