芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ひとりごと

海を見ながら

芦屋浜を歩いていると

六甲山の

夕陽の中から

死別した妻の声が語りかけてくる

こちらで生きているものはすべて死体です

でも

たまには

棺桶からフラフラ

立ち上がって

そちらで散歩もします

こちらも

そちらも

悲しい時は

ひとりぼっちで 散歩して

自分だけの

大切な

思い出と

おしゃべりなんかしています