芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

思い出

あの森は

とても淋しかったから

できるだけ早く帰りたかった

だから

毛虫のようなものをいっぱい踏んでしまった

足の裏は

緑色の汁で

ねちゃねちゃした

浴室で

何度も足を洗った

ボクにはそんな思い出もある