芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

亀と私のふたつの命

 思い起こせば、私は幼い頃から昆虫や爬虫類など、小動物に興味を持っていて、彼等と触れ合うことがとても好きだった。まだ小学校低学年だったが、庭の片隅でトカゲを何匹も、いや、二十匹くらいだった、飼っていた。いらなくなった流し台を改良して土や草で綺麗に飾り飼育箱にしていた。エサはハエを採って来て与えていた。ある日、母に見つかって、こっぴどく叱られた。裏の土手でトカゲたちと別れた。悲しかったけど、なぜか、今では懐かしい。

 だがしかし、今もなお、三十七年間、亀と共に過ごしたり、毎日、スズメたちカラスたちにご飯をあげながら語り合ったりしている。これって、そもそも幼年期からずっと私の底に流れている生命と他の生命とが合流する、もしそう言ってよければ、触れ合う喜び、どうだろうか、そう言ってもいいのだろうか、ひょっとしてそんな喜びがあるのじゃないだろうか。

 

 土曜日。午前零時にはスナックから帰宅。六時過ぎに起床。家事、きょうは洗濯日和、庭掃除を済ませて、スズメたちカラスたちの朝ごはん。

 八時半ごろ、亀の池を掃除。作業の間、ほとんど亀は私の膝元で休憩。

 

 作業を終え、最後に亀の体を洗って、まず洗い場周辺で一服。

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 ボクの方へ駆け寄ってきて、

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 朝のご挨拶。オハヨウ!

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 庭を散歩して、

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 門を出て……

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 ボクの膝の周りをお散歩。四枚の写真をご覧ください。

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 どうだろう、他人の命、少なくともひとつの爬虫類の命と私の命が触れ合っている、そこには言いがたい喜びがある、そうじゃないだろうか。

 

*トップの写真は、春の庭を歩く亀。