芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その96

 きょうはめずらしく芦屋浜の西側の雑草のお相手はそこそこにして、東側の堤防沿いの雑草を抜いてみたりした。なぜか、あてもなく、あちらこちら浜をうろついて。おそらく、心が乱れているのだろう。

 脳裏も乱れて、さまざまな思いが、流れてみたり、走ったり、している。

 

 そうだ。雑草の名前なんて知らない。でも、そもそもすべてのものは名もなくこの世に出てくるのだろう。そしておそらく、脳の進化と共に、この世に存在しているものを指示する言語、あるいはそれに近いものを作っていくのだろう。我が家に遊びにやって来るスズメだってカラスだって、彼等なりの言語状況を作っているのが私にはわかる。だって毎日ご飯をあげてお付き合いしているのだから。

 

 従って、存在しているものは本来すべて無名だろう。

 愛しあって、別れた、私の「妻」も、もうほとんど本来の姿、無名界へ去ってしまった。そして、私の死によって彼女の思い出という存在も完全に消滅し、彼女は、もちろん私も同時に、無名化する。

 雑草を抜きながら、だから、何事もなかったんだ、何度もそうつぶやいたりしていた。

 

 昨夜、土曜日の夜はスナックで午前零時が過ぎて、帰宅したのは本日、この日曜日だった。これが災いしたのか。朝っぱらから雑草を抜きながら、とりとめもなくこんなにも乱れて。まだ頭の中は酔っ払っているのだろうか。

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この写真は、東サイドの浜から見える六甲山。

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この写真は、東サイドの浜の岩場。

 

*トップの写真は、二月一日の芦屋浜に浮かぶ太陽。午前八時半ごろ。一月は終わった。