芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

二月の半ばに

ビリビリになってしまった

過去が

一枚の紙の上に縮小され

それを

彼女の両手の親指と人差指が

つまみ

ひねり

破り 捨てた

まだ 生きてはいるが

いま 彼は もう 彼ではなかった

 

一枚の 新しい 紙きれが 浮かんでいた