芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

足首

うすらいでゆく花園。

この後頭部は、もうすっかりうすらいでゆく花園。

ぼんやり暗くなってしまった。

とうとう頭に夜が来たのか。

 

後頭部の花園にローソクをともすと、

火は火を招いて、

花びらへめらめら移りゆき、

大火事になった。

 

足首まで燃えていた。