芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて その28

人間は 孤独だから

言葉が あるのかもしれない

 

孤独だから

話しかけるのかもしれない

 

孤独だから

好きだと言うのかもしれない

 

孤独だから

無言で あなたと愛しあうのかもしれない

 

 

*今年の夏は暑い日が続いた。けれども私は、毎日、真昼の炎天下を歩いた。小半時に過ぎないが、木や雲や空、芦屋浜、六甲山、池や川、夏草や花の写真を撮り、その場に応答する言葉を刻んでいた。ほとんど真昼の狂気に違いなかった。